わが国は一九六一年に国民皆保険を実現し、高度経済成長が終わる七三年まで給付の拡充を図った。しかし、社会経済が右肩下がりになれば、国民皆保険が形骸化するおそれがある。この危機を乗り越える鍵は歴史の中にある。社会保険方式、被用者保険と国民健康保険の二本建て、独立型の後期高齢者医療制度という日本独自の仕組みは、なぜ、どのように生まれたのか。基本に立ち返ることで、真に守るべきものが見えてくる。医療政策の第一人者が、国民皆保険の構造と軌跡を明らかにし今後の展望を描く。
社労士試験に向けて勉強した内容の復習にもなった。健保の保険料が事業者と被保険者で1:1なのは制度創設時に業務災害も対象にしていたからだそう。こうした制度を昭和前半に整えた先人たちはすごいと感じる。今からゼロベースでは作れない仕組みだと思う。
