2025-01-12 荒地の家族 読書 荒地の家族作者:佐藤厚志新潮社Amazon あの災厄から十年余り、男はその地を彷徨いつづけた。 元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、被災地に生きる人々の止むことのない渇きと痛み。 震災から10年以上たった宮城県が舞台。出てくる人たちが何らかの形で震災の影響を受けていて喪失感を感じさせられる。