興亡の世界史 インカとスペイン 帝国の交錯 (講談社学術文庫)

16世紀初頭、アンデス全域を支配するに至ったインカ帝国は、カトリック王国スペインの領袖ピサロにより征服され、その繁栄はわずか1世紀余りで幕を閉じた。帝国の衝突がもたらした植民地社会に生きるスペイン人、インカの末裔、さまざまな混血集団、イベリア半島を追放されたユダヤ人たち。共生と混交、服従と抵抗の果てにスペインとの訣別へと向かうアンデスの300年を描き出す。

スペインに征服された後も、インカ人貴族がネットワークを作り、インカ王の装束を着てパレードに参加していたのだとか。文明交錯を読んだ後だったので興味深かった。