早稲田古本劇場

「閉店後、シャッターを下ろした店内で仕事をしている。軽い孤独感に包まれて、本に値段をつけている。今年も、その繰り返しを地道にやっていくしかないのだ。」(本文より)
買取、縛り、積み込み、クリーニング、値付け、交換会出品、古本市、棚整理、店番──
古本屋二代目店主の2010年8月から2021年12月の日々。

早稲田の古書店の記録。もう15年前の就職直後、半年だけ早稲田と神楽坂の中間あたりに住んでいた。仕事は大変だったけど休みの日には大学周辺を回ったり、早稲田松竹にいったり、高田馬場まで歩いたりと結構過ごしやすい街だったと思う。震災直後の様子など興味深く読んだ。